里山の藤沢・新林公園を歩いた。新緑が薫る山道に汗をかいたが、目立った花はない。地面近くには、白つめぐさ、ハルジョオン、どくだみ、へびいちごなどを見るのみ。
さまざまの小鳥のこゑの里山に風わたるなり木の葉
そよげる
どくだみの白とへびいちごの赤とならびて生ふる里山の道
里山の公園にきて幼児(をさなご)をあそばす朝のママ
とものむれ
板塀の穴からのぞく溜池の水面かすむる翡翠のむれ
溜池に生まれて若き銭亀は池に刺される杭にのりたり
里山の池の水面に貌をだし亀の嗅ぎゐる新緑の風
前足のひとつ失せたるチワワつれ公園をゆくサングラス
の女(ひと)