天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

光(7)

繭玉(テレビの放映画像から)

 テレビなどで光通信がよく宣伝されている。光通信とは、伝送媒体に銅線の代りに、光ファイバーを利用した有線通信である。電線や電波による通信に比べ、以下の特徴がある。
 *傍聴されにくく、秘密保持が容易。
 *電磁誘導ノイズの影響を受けない。
 *レーザー光を使用すると、高速かつ長距離の伝送が可能。



  つらなれる銀杏の冬木きらめかし浄くするどし冬の光は
                    葛原 繁
  よるべなき沈黙(しじま)といへど濃密に苔さく上をひかり
  移ろふ               小中英之


  光のなか歩みてゆけば妻も見ゆ子も見ゆ日本の光も見ゆる
                    石川一成
  冬の街を濡らして氷雨定まれば光はにじむ窓あかりして
                    石川一成
  われのひかりに選ばむとしてのがしたる夏のひかりの
  潦(にはたづみ)あり         荻原裕幸


  めつむれば目の奥ともる光ありひとひたっぷり桃見しからに
                    普樹隆彦