天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ついに捉えた!重力波

NHKテレビの映像から

 史上初めて重力波の観測に成功した、とのニュースを見た時には、その確実性や意味する事実の重要性が、よく理解できなかった。かなり日数が経って、NHKサイエンスZEROで「速報!重力波を初観測」を見て、全てが理解できた。サイエンスZEROは日頃見ているが、NHKの解説者の話だけでは、本質が掴めないもどかしさを感じていた。今回は、東大宇宙線研究所KAGRA設備担当の三代木准教授の明快な解説のおかげで、重力波の観測に成功した裏付け、ブラックホール存在の確証、そしてアインシュタインの偉大さがよく分った。一般相対性理論の数式から、ブラックホールの合体による重力波の波形がシミュレーションできていた、と聞いて現代科学の素晴らしさを再認識した次第。翌日の産経新聞でも同様の内容が一面を割いて報道されていた。
アインシュタイン一般相対性理論重力波を予言してからちょうど百年目に、その実在を証明できたことになる。今後の期待は、重力波天文学により、百三十八億年前のビッグバンの実態を捉えることにある。現時点では想像を絶する宇宙創成の秘密が、解き明かされるはずである。


  十三億光年はての宇宙より異変伝へて来し重力波
  受信せし0.2秒の重力波十三億年前のさざ波
  人類がつひにとらへし重力波ブラックホールの合体による
  アインシュタイン最後の課題の重力波受信できたり百年を経て