天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

駅(5/10)

なんじゃい駅(webから)

 日本全国には、珍しい駅名の駅がいくつもある。Web「【全国】変な駅名まとめ」から拾ってみよう。
南蛇井(なんじゃい)(群馬県上信電鉄上信線)、及位(のぞき)(山形県・JR奥羽本線)、和寒(わっさむ)(JR北海道 宗谷本線)、北一已(きたいちゃん)(北海道・JR留萌本線)、土々呂(ととろ)(宮崎県・JR日豊本線)、笑内(おかしない)(秋田県秋田内陸線)、比布(ぴっぷ)(北海道・JR宗谷本線) 等々。ただ、花山多佳子の歌の日没駅は見つからなかった。


  駅の椅子に惚け寝る男人生がああああ垂れる駄目だ
  終りだ               岩田 正


  なつかしさ時にこみあげ呼ぶ名なりわが柿生駅われの
  驛(うまや)ぞ            岩田 正


  「次は日没、日没です」と聞こえしはいづくの駅か
  再び眠る             花山多佳子


  駅にゐてかがやくごとしうら若きちんどん屋さんの
  ふたりづれはも          池田はるみ


  この駅は我が人生の通過点いつも乗り換へばかりしてゐて
                    佐田公子
  おのづから朝とは流れ異なりて新宿駅は混み合ひてをり
                    吉村睦人