天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

駅(10/10)

アシュフォード・インターナショナル

 下孫(しもまご)駅は、茨城県日立市多賀町一丁目に、明治30年2月25日 に開業した。 日本鉄道の駅であるが、昭和14年10月1日 には常陸多賀駅に改称された。
 呼人駅(よびとえき)は、北海道網走市字呼人にあるJR北海道石北本線の駅である。名前は、アイヌ語の「イ・オピ・ト」(別れ出ている湖)に由来し、網走湖の地形にからきているという。
 アシュフォード・インターナショナルは、イギリスのケントにあるナショナル・レール及びユーロスターが発着する鉄道駅。


  塩湯浴み癒えざりし赤彦悲しきに今日下孫(しもまご)の駅
  の名も見ず               土屋文明


  美しき駅を建てむと胸板の傾斜にふれつ 汽車知らぬイエス
                      水原紫苑
  人あらずサルビアばかり燃ゆる駅呼人(よびと)いつまで
  佇ちても呼人              今野寿美


  駅降りてだれもが「ああ」と息をつく 国立の桜ふわり咲いた日
                     佐々木史子
  アシュフォード・インターナショナルという駅 アシュフォードは
  きみの最期の息の場所なり        三枝浩樹