天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

くろつぐみ

クロツグミ

 スズメ目ツグミ科に分類される鳥。東アジアに分布。夏鳥として九州以北に渡ってきて、丘陵地から低地の林に棲む。雄は腹以外は真っ黒。嘴は黄色。雌は褐色。地上を跳ね歩きミミズなどを捕らえる。日本で記録されたツグミ属の中では、最も小さい種類の一つ。雄は朗らかな声で複雑な節回しでさえずるが、さまざまな鳥の声を自分の歌に取り入れることもするという。


  暗みゆく林の空に一つゐて声さまよひて黒つぐみ鳴く
                   窪田空穂
  前穂高奥の穂高と重なれるこの谷ふかく黒つぐみ啼く
                   白石 昂


[注]右上の画像は、「BIRD FAN/二本野鳥の会」から借用、トリミングした。
    http://www.birdfan.net/2015/05/15/34959/