天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

雷のうた(3/5)

「雷」−goo検索から

 専門的には、熱雷、界雷、熱界雷、渦雷、放電、幕電、超高層雷放電などの種類がある。ところで年間に雷日数の多い地方として、順に石川県金沢市福井県福井市新潟県新潟市富山県富山市秋田県秋田市・・・などとなっている。逆に雷日数の少ない地方は、北海道の各地である。


  もろこしのそよぎすずしきくれ近みいかづちをふくむ
  雲のあらわれ             加藤克巳


  雷鳴の遠とどろきの胸ぬちの過ぎしかえらぬなべて
  かえらぬ               加藤克巳


  魂をたとうるに雷をもってせよ今日遠雷は古代のあたり
                    佐佐木幸綱
  いかづちは地にやや近き空にありて大音声にこの世を叱る
                     藤井常世
  遠雷のしばしば鳴りてたれども虹を形見におきて去りたり
                     藤井常世
  遣りがたきかなしみ持たば聞きに来よ日向の国の大雷鳴
  (おほなるかみ)を           伊藤一彦