天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

雷のうた(4/5)

「雷]-goo検索から

 雷予測のシステムに気象庁の「雷ナウキャスト」がある。
  http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/index.html?areaCode=000&contentType=1
雷の激しさや雷の可能性を1km格子単位で解析し、その10分〜60分先までの予測を行うもので、10分毎に更新して提供している。


  夏終る夜の高空(たかぞら)に雷(らい)鳴れりくらやみに
  鳴る音は寂しも           宮 柊二


  夜となりてともなふ雷の震ふとき雪つみをれば長くとどろく
                   佐藤佐太郎
  落雷のとどろきまこと神経をふるへ昇りて夜を浄くす
                    小中英之
  火柱を上げて雷落ちし樹のいさぎよし裂かれてにおい放つは
                    土井 正
  おぼろなる意識にてわが聞きゐたり寒の夜明けの遠きいかづち
                    来嶋靖夫
  めつむればわが額(ぬか)に置くてのひらをつたはりきたる
  春のいかづち           辺見じゅん