菩薩
菩薩とは仏教で如来に成ろうとする修行者のことを指すが、後に人々と共に歩み、教えに導くということで、庶民の信仰の対象になっていった。日本では、仏教の教えそのものの象徴である如来とともに、身近な現世利益・救済信仰の対象として菩薩が尊崇の対象とされてきた。
つぎのような種類がある。
観音菩薩: 母性的なイメージが投影される
弥勒菩薩: はるか未来で人々を救う
普賢菩薩: 女人成仏を説く法華経に登場し女性に篤く
信仰されてきた
文殊菩薩: 知恵を司る
地蔵菩薩: 子供を救うとされ、道端にたたずみ最も庶民の身近にある
迦毘羅衛(かびらゑ)に共にちぎりしかひありて文殊の
御顔あひ見つるかな 波羅門僧正
から国や五台山にはいはとあけて文殊のみかほみる人やたれ
慈円
雲の上に乗りたる姿はればれと思ふがままに菩薩群舞ふ
長澤一作
原子炉に「ふげん」「もんじゆ」の名を冠し菩薩の加護に
縋りてゐるか 上田善朗
幅広の胸に乳頭あらざりしあなさびさびと菩薩のからだ
岸本節子