天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

小田原城あじさい花菖蒲まつり

小田原城にて

 バス車内で見かけた広報紙が気になって小田原城に出かけてみた。開催期間は6月3日(土)〜18日(日)であるが、雨の降らない日を選んだ。小田原城天守閣は、耐震性を高めるための大改修が、平成27年7月から平成28年4月にかけて行われた。外観も新装になっている。内部の展示も新しいとのことだが、いつも観客で混み合っているようなので、まだ入っていない。今回も熟年の男女の集団が、何組もこの祭りに訪れていた。戦国時代からある石垣の周辺には紫陽花が、まとわりつくように咲いていた。内堀跡には、花菖蒲の鉢植が多数置かれていた。
 花菖蒲園の縁に、あやめやかきつばたとの違いが、写真付きで分り易く札に書かれていた。写真を除いて三者の特徴を次にあげておく。

       花(花弁元)の特徴   生育場所    開花期
かきつばた   白いすじ       水辺や湿原   5月中下旬
花菖蒲     黄色い        湿地      5月下旬〜6月
あやめ     網目模様       草原      5月上中旬


     紫陽花や戦国時代の石垣に
     鉢植や内濠跡の花菖蒲
     たをやかに今に生き継ぐ古代ハス
     二千年前の色香や大賀蓮


  あやめとも杜若とも違ふといふ特徴示す花菖蒲園
  金次郎と尊徳の像がはなれ立つ報徳二宮神社境内