天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

熱海梅園

 例年なら梅の花見に、下曽我、湯河原、横浜三渓園などに出かけるのだが、今年は天候不順もあって、行けなかった。なんとかしたいと泊りがけで熱海梅園を訪ねた。いつものようにカンポの宿別館をとった。熱海駅では、バスが満杯だったのでタクシーに乗った。道路はかなり混んでいたが、なんとか着いた。蝋梅、白梅、紅梅と咲いていて楽しめた。昼食時だったので、園内の屋台でおでんと日本酒のぬる燗を買って、立ち食いをした。旨かった。
園内を回ったが時間が余ったので、園外に出て来宮神社方向に少し降りてあたみ桜の並木を見た。目白の群が騒いでいた。まだ食べ足りなかったので、脇の売店で烏賊と貝の串焼きにワンカップ大関を買って、店内のベンチで食べた。そこから山の上に登るようにして宿に向かった。宿の露天風呂からは、晴れた空の下の青い海が見渡せて気分爽快であった。夜の食事は、バイキング形式であったが、ウィスキーのダブルをロックで飲んだ。

     風車まはる道端水仙
     梅園や裏見の滝にかすみたる
     ぬる燗に熱々おでん梅まつり
     梅まつり梯子にあるく小猿かな
     梅園を下に見渡す足湯かな
     烏賊に貝串焼きに酌む燗の酒
     山の上の露天風呂なり春の海
     春きたる大島航路の白き船
     天と地の春あぢはふも熱海かな

  たうたうとしぶきをあげて落ちきたる滝の裏より見る梅の花

 

 こうして見ると今年も例年と同じような行動をとったことが分る。心の平安の元になっているのだろう。

f:id:amanokakeru:20190220000511j:plain
f:id:amanokakeru:20190220000456j:plain
f:id:amanokakeru:20190220000433j:plain
梅園にて