2005-09-29 秋茜 短歌をつくる者にとって、中世歌謡は必修である。『梁塵秘抄』『閑吟集』までは読んでいたが、今回インターネットで『田植草紙』『山家鳥虫歌』『鄙廼一曲』『琉歌百控』の合冊、岩波書店「新日本古典文学大系」を購入した。先ずは、塚本邦雄が絶賛して自然に暗記したという『田植草紙』の名歌謡を読んでみたい。ただ、快い歌として心に響くためには、特有のリズムを把握できなければなるまい。そこが実は一番難しい。 水面に水噴き出づる秋茜 靖国へ山下りて来し秋あかね 白鳩の羽毛しらじら散る庭にわれをいざなふ秋の木漏れ日