天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

青嵐

 連休の旅行で疲れが出たか今日は小雨ながら風が強く、どこにも出歩く気になれない。ただ明日の湘南ライナーの切符を買いに藤沢駅まで行くついでに江ノ島まで足を伸ばした。青嵐は、青葉の茂るころに吹くやや強い風で、夏の季語になっている。まだ青葉とまではいかないが、若葉がまぶしい。少し早いかも知れないが、今日のように強い風が青嵐というにふさわしい。


     青嵐御仏たたす崖の洞
     土牢の格子あたらし藤の花
     伝説の光松生ふ青嵐
     ふりあふぐ欅若葉や鋏塚
  朝なさな閼伽桶の水汲み出だし束子に洗ふ浄行菩薩
  参道にま四角く黒く立ちてをり明治の郵便差出箱は