天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

作意

 今日発行された「俳句研究」3月号に、鷹羽狩行の特別作品33句が掲載されている。鷹羽狩行には、昔から見立てというか作意の勝った作品が多い。今回も目立つ。俳句では作意が感じられると、上手いと思うことはあっても評価できない。


      一枚の明るさを置く薄氷
      紅白のかんざし咲きに梅林
      紅白のいづれの梅が呼び止めし
      水取や枝のみくじは夜の花
      大声で芽吹くもありて雑木山