天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

飯田龍太全集

鎌倉光明寺の石庭

 買おうかどうしようか、藤沢の紀伊国屋書店に寄るたびに、書棚の前で思案していたが、評論を書くことに決めて、十巻まとめて買った。8月初めのことであった。400字詰めで30枚の原稿を書き終えた。これが今年の夏休みの自分で決めたノルマであった。


 十巻の全集を買う前に、『飯田龍太読本』(「俳句」10月号臨時増刊)、廣瀬直人『飯田龍太の風土』、杉橋陽一『夢と露の子ども』、『飯田龍太の時代』(現代詩手帖特集版)、飯田龍太『自選自解 飯田龍太句集』、丸山哲郎『飯田蛇笏秀句鑑賞』、福田甲子雄『蛇笏・龍太の旅心』、福田甲子雄『蛇笏・龍太の山河』 などを読んでいたので、それらの内容を補完するためであった。
 十巻のうち、俳句は2巻だけであり、他は、随想2、鑑賞2、俳論2、作家論1、紀行他1 という構成である。1巻あたり3千円弱なので、全巻では3万円弱。暑いさなかを両手に提げて帰った。