天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

蜻蛉

藤沢新林公園にて

 とんぼ、あきつ、あきあかね、やんま などの
呼称あり。トンボ目に属する昆虫の総称。全世界
に約5000種いるというから驚きである。
日本には、190種あまりいる。




      とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな  中村汀女
      蜻蛉の通り抜けたる大広間      岡安仁義
      霧島は霧にかくれて赤とんぼ     種田山頭火


  ふるさとの幼なじみを思ひ出し泣くもよかろと来る来るとんぼ
                        与謝野晶子
  太葱の一茎ごとに蜻蛉ゐてなにか恐るるあかき夕暮
                        北原白秋


      「禁煙」の立札にらむ鬼やんま
      草原や親子が追へる赤とんぼ