天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

江ノ島・春まつり

江ノ島にて

 三月13日、14日の二日間、例年のように様々のイベントが開催された。大道芸、和太鼓演奏、白波五人男の仮装行列、貝供養、俳句大会、野菜即売会、貝細工体験 など。


  鳴り出づる太鼓の音に祖父(おほちち)の膝に揺らげる昔
  おもほゆ


  和太鼓のリズムに想ふこの国の神代のをどり手足のうごき
  海の辺のか繊(ほそ)きレール伝ひくるミニSLは親子をのせて
  白き玉三つの上に赤き玉ひとつをまはす片手なりけり
  辺津宮の奥の鏡を拝まむと茅の輪くぐれる長き人列
  陸続と弁天橋をわたりゆく人にしぶけり春の潮は