キク科アキノキリンソウ属の多年草。北米原産で、明治に渡来、全国に群落をつくって芒などと競合しながら広がった。わが国には、もっと背丈の低い(高さ:80cm程度)秋の麒麟草がある。なお、同時期に帰化したブタクサと間違いやすい。
休耕の田に咲きさかる泡立草すでに見馴れて人怪しまず
長沢一作
セイタカ草あふるるほどに咲くあたり暗き家族がむかし住みゐき
時田則雄
からからに枯れ果ててなほ立ちてゐる泡立草の茎にある意志
大崎瀬都
昂然と背高泡立草の花 そばの尾花はみな頭(づ)を垂れて
洪水のひきたる後に立ち上がる岸辺の背高泡立草は