天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

サッカー

ロンドン五輪のTV映像より

 シュートが決まらないとイライラしてくるので、このスポーツはわが性格には合わない。ついついダイジェストだけ見ればよい、となってしまう。ただ永井選手の足の速さには、ビックリ! 小気味良い。ライバルは誰かと聞かれて、ウサイン・ボルトと応えて笑っていた。ロンドン五輪では、なでしこ達の団結力に日本人の特質を見た。


  蹴球に加はらざりし少年に見らるる車輪の下の野の花
                      寺山修司
  ふるさとの贔屓にあらねふるさとは好きではないが
  ガンバ大阪              池田はるみ


  キーパーが横に飛びたる空間にしばらく白き雨が映れり
                     佐佐木幸綱
  球一つ争い芝を走り来し脚と脚よじれまた離れゆく
                      三井 修
  わが打ちしシュート、ネットに吸はるるを 老の眠りの
  夢に見てをり              岡野弘彦


  〈ドイツ人対ポーランド人〉と言ひ換へてみればおそろし
  サッカーなれど             大松達知