橋はその材料により石橋、丸木橋、板橋、鉄橋などがあり、掛ける場所により陸橋、桟橋、高架橋が、また形態からは吊橋、棚橋、浮橋などがある。
梯立(はしたて)の倉橋川の石(いは)の橋はも男盛(をざかり)に
わが渡りてし石の橋はも 柿本人麻呂歌集
天の川棚橋わたせ織女(たなばた)のい渡らさむに棚橋わたせ
万葉集・作者未詳
わかれ路は渡せるはしもなきものをいかでか常に恋わたるべき
拾遺集・源 順
大井河はるかにみゆる橋の上に行く人すこし雨の夕ぐれ
風雅集・藤原為兼
筑紫よりここめでくれど苞(つと)もなしたちのをがはのはし
のみぞある 在原業平
渡りかね雲も夕をなほたどる跡なき雪の峯のかけはし
正 徹