砂は粒径が2〜1/16mm (62.5μm) の石の粒子を指す。大きくは、粗砂(2〜0.2mm)と細砂(0.2〜0.02mm)に分ける。細分類では、名称のみをあげると、極粗粒砂、粗粒砂、中粒砂、細粒砂、極細粒砂 となる。
砂の上の文字は浪が消しゆきぬこのかなしみは誰か消すらむ
吉井 勇
いのちなき砂のかなしさよさらさらと握れば指のあひだより落つ
石川啄木
帰り来てひとりし悲し灯のもとに着物をとけば砂こぼれけり
土田耕平
鰯網裾かぜかろくふきたちてしろたへの砂をこぼしつつをり
坪野哲久
幕いでて遊牧民(ベトウイン)いのれそのこえの砂にしずめば
きこゆることなき 香川 進
黒砂にものうき歩みかへすとき脅(おび)やかされて生きのびゆかむ
大野誠夫
こなごなに舞ひ立つ赫(あか)き砂みえて冬は光も乾きつつあり
中村純一