天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

家鴨(続)

平塚八幡宮にて

 アヒルについては、すでに2009年8月25日でとり上げているが、以下はそこに入れていない作品である。


  川の瀬に洗ふ蕪(かぶら)の流れ菜を追ひ争ひてゆく
  あひるかな             野村望東尼


  夜の更けし酒場の路地は家鴨二羽相寄りてゐる黄の
  嘴(はし)あはれ            河野愛子