天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

鎧(よろい)

熱海城にて

 戦闘の際に、身体を矢や剣などの攻撃から防護する武具のこと。胴や胸を守るのが主な目的である。戦馬や象などの動物を保護するための鎧もあった。素材は、革・青銅・鉄 など様々。鉄であっても板金を加工したり鎖状にしたりと工夫された。日本の鎧には
 ・短甲 ・挂甲 ・大鎧 ・胴丸 ・腹巻 ・腹当 ・当世具足 などがある。


  伊勢武者は皆ひをどしの鎧着て宇治の網代にかかり
  ぬるかな          平家物語源仲綱


  富士川に鎧は捨て墨染のころもただきよ後の世のため
              平家物語・読人しらず
  緋威(ひをどし)の鎧を着けて太刀佩きて見ばやとぞ思ふ
  山ざくら花             落合直文


  山陰線「鎧(よろひ)」へ行くと書き置きて少年をらず
  午後雪ぐもり            木畑紀子


  樫鳥縅(かしどりをどし)の鎧に胡坐居(あぐらゐ)る惟任
  日向守(これたうひうがのかみ)明智光秀
                   一ノ関忠人