天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

万葉集を読む会

 この会は平成4年4月に発足、横浜市民の有志を中心に最近まで続いたという。その間、「わたしと万葉集」から「わたしの万葉集」と会の名称が変わった。それにしても26年間、すばらしい活動と言えよう。昨年9月に89歳で亡くなった林利喜夫氏が講師を務められたらしい。
 実は会員の川井怜子さん(「短歌人」所属)から、先日、「わたしの万葉集」という小冊子をいただき、「あとがき」から経緯を知った次第。この冊子には13名の会員の方々の思い出が記されている。
万葉集の好きな歌(例えば防人の歌)、◆大伴家持の生涯、◆万葉集との出会い、◆森鴎外内田康夫万葉集の関わり、◆今は使われなくなった万葉集の心惹かれる言葉「おぼほし」、◆逆に現在ではよく使われる「かなし」の由来、◆万葉集に詠まれた情景に関わる自分の思い出 等々。
 順不同に大雑把に紹介したが、会員の皆さんそれぞれの知見・体験がうらやましく感じられる冊子であった。

 なお「万葉集を読む会」は、あちらこちらにあるようなので、注意を要する。

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「わたしの万葉集