天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

春の和太鼓

琉球太鼓

 第二十三回江ノ島春まつりが、今日と明日の二日間開催されている。今日は和太鼓ライブだけを、
といっても「琉球祭り太鼓」と「和楽会 昇」の二種類だけだが、集中して聴いた。幼い頃、広島の山中の村の祭で、祖父の膝の上で神楽太鼓に身をゆるがせていた私は、この年になっても和太鼓を聞くと不覚にも涙ぐむほど感激してしまう。


     春の不二飛行機雲の伸びゆける
     江ノ島琉球太鼓が春を呼ぶ
     撥さばき次第に早く春の鳶
     白梅や赤き御堂の弁財天
     から揚げを鳶にさらはれ春まつり
     
  江ノ島の春は海からやつてくる琉球太鼓に舞へるエイサー
  琉球国まつり太鼓をたたけるは創作エイサー団体なりき
  和太鼓に身をゆるがせてさしぐみぬ一つ心の大和まほろ
  うちまくる太鼓鋭き指笛のエイサーに舞ふ金色の獅子
  カチャーシー手の振る舞ひにあらはるる男をどりと女をどりと
  江ノ島に春を呼ぶなり琉球の太鼓ひびかふ白き燈台
  江ノ島に春を呼ぶべう太鼓うつ裸の背中に汗ひかりたり
  うちなんちゅうやまとんちゅうと呼び分くるチャンプル
  文化のたくましき島


  「美(うま)し里」芋焼酎を買ひきたり氷にそそぐわが春まつり
  「美(うま)し里」掘り立て仕込みの芋焼酎鯛の竹輪に呑めば
  うるはし