赤い羽根
「赤い羽根」に象徴される共同募金は、福祉事業、厚生保護事業の資金を民間機関の手で募集する仕組みで、1910年代にアメリカで広まった。日本では、1947年から共同募金会が実施している。これだけの歴史があるので、俳句では秋の季語になった。毎年十月に街頭で赤い羽根を売るからである。傍題に「愛の羽根」がある。
赤い羽根四五歩あゆみて付け直す 肥塚艶子
殉教碑訪ふ一団の愛の羽根 中尾無涯
十月一日午前二時過ぎ、神奈川県下で震度五の地震が発生した。通常通り会社に行くつもりで藤沢駅にきたのだが、JR東海道線は遅れ、改札口付近からホームまで通勤の人達があふれている。即、出勤をあきらめた。メールでその旨会社に連絡、MLBを見たり、散歩にでかけるしか時間のつぶしようがなかった。
鵙啼くや地震に乱るる東海道
町内会婦人部が売る赤い羽根
赤い羽根駅の西口東口
放課後を駅に集へる少女らが声をそろへて売る赤い羽根