2010-01-14 湯豆腐 土鍋に昆布を敷いて湯を沸かし、四角く切った豆腐を入れて茹で、別の椀に取り出して、葱、七味、柚子などの薬味とぽん酢を加えて食べる。次の俳句の初二句には、江戸情緒が横溢している。 湯豆腐や障子の外の隅田川 庄司瓦全 湯豆腐やいのちの果てのうすあかり 久保田万太郎 湯豆腐や敷きて分厚き利尻昆布 三戸杜秋 雨暗き夜を柚子買ひて豆腐煮るぬくとき湯気の前に坐りつ 富小路禎子 君をみず久しくなりぬ寒き夜の湯豆腐のねぎ刻みつつ思ふ 馬場あき子 簡素なる冬至の卓に湯豆腐は音に遅れて湯にをどりをり 草田照子