天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

木苺

神奈川県立大清水高校正門近くにて

 バラ科キイチゴ属の総称。日本には約35種が分布する。草本性m7のもの、つる性のものなど変化に富む。欧米北部で栽培されるラズベリーは、実が花托と分離しやすく中空になる。その実は甘く、生食にもジャムにも供される。


  まぐさ刈る長狭(ながさ)細野(ほその)の草山のぼさのかげ
  にて木苺食(た)うべし         古泉千樫
                     
  木苺のいまだ青きをまがなしみ嚙みてぞ見つる雨の山路に
                     古泉千樫


 掲載の写真は、高校の正門横の庭の片隅に熟れていたものだが、種類は分らない。


  朝空にほどけてゆけるひと筋の白雲の先光るものあり
  老婆らが宝くじ買ふ梅雨晴れのバス停横の大安吉日