2011-04-29 馬酔木の花 馬酔木は、あしび、あせび、あせみ などと言う。シャクナゲ科の常緑低木。葉には毒素があり、馬が食べると酔うという。名前の由来である。 池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱入(こき)れな 万葉集・大伴家持 庭隈のあしびの花に夕雨のあかるうそそぐ見つつ語らふ 佐佐木信綱 のぼり来し比叡の山の雲にぬれて馬酔木の花は咲きさかりけり 斎藤茂吉 来る道は 馬酔木花咲く日の曇りー。大倭(ヤマト)に遠き 海鳴りの音 釈 迢空 馬酔木の花の房白々と垂る下に白臼ひとつ捨ててありたり 石黒清介