2012-06-19 もののふ 武士、つはもの。上代においては、朝廷に仕えた官人をも指したが、中古以降は武勇をもって仕え、戦陣に立つ武人のみを意味した。 もののふの矢なみつくろふ籠手(こて)の上に霰たばしる 那智の篠原 源 実朝 命をば軽きになしてもののふの道より重き道あらめやは 源 致雄 もののふのこれや限りの折々も忘られざりし敷島の道 源 和氏 もののふの一生を追ひて尋ね来し木曽に白雨の糸引きて降る 小柳素子 べきべきと折る蟹の脚よもののふが甲冑を飾るこころ淋しむ 小池 光