2012-09-04 桐の実 桐は初夏に紫の花をつけた後、卵形の実を房なしてつける。十月頃、熟して二つに裂け、翼のある種を多数飛ばす。 此処に来て桐の実とうす雲の空 藤田湘子 夕月のさして寒さはまされども淋しきものは桐の実のから 尾山篤二郎 今日はもう十一月の二十日なり桐の梢に桐の実が鳴る 山崎方代 冬が来て桐の木の実がからからと鳴るを宝のごとく拾ひき 岡山たづ子 風なくてけふ桐の実のしづかなり晴るるともなくしろき冬空 柏崎駿二