天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

深海魚

NHKテレビの映像から

 大陸棚より沖合の水深二百メートルの深海にすむ魚。高い水圧と暗闇に適応しており、発光器をもつもの、目の大きくなったもの、目の退化したもの、体が柔軟なものなどが棲んでいる。体の色は単純なものが多い。チョウチンアンコウリュウグウノツカイシーラカンス など。


  客乏しき地下レストラン気泡立つ大き水槽に深海魚飼ふ
                    磯 幾造
  深海魚生きつぐ地球(テラ)のあるかぎりまだいくたびも
  世紀末ある             安森敏隆


  深海魚のやうにゆらりとバス発てり雪深き街の青きゆふぐれ
                    立野朱実