天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

カンナ(続2)

webから借用

 開花時期は、 6月中旬から10月初旬の頃で、夏のあいだじゅう咲き続ける。花の色は赤、黄、橙、白などいろいろある。カンナの花言葉は、「情熱」「快活」「永遠」「妄想」。


  想いしろく真夏の坂を登りゆき午後からはあかきカンナ
  になろう                 糸川雅子


  こんあ日があつたやうな気がして立ち止まるカンアに暑き
  夏の日だまり              内野芙美江


  カンナ赤しほとほと赤しとなげかふも夢のこの世のひとときの赤
                     蒔田さくら子
  狐憑きし老婦去りたるあとの田に花噛みきられたる カンナ立つ
                       寺山修司
  花の無いカンナの茎を揺らす風を指で受けてる頬で見ている
                       佐藤信
  朝のしぐれ過ぎし歩廊の行潦(にはたづみ)咲き残りゐる
  カンナも映す               小泉豊


  赤きカンナ群れ咲きおりきかの夏の近親相姦の話のはじめ
                       生田よしえ