2021-11-12 旅を詠む(6/6) この齢になつての旅はもう無理か馴れぬベッドにしばしばも覚む 清水房雄 道のべの 仏の銭をいただきて ひもじき旅を行きし日おもほゆ 岡野弘彦 月光は湾をくまなく照らしいて旅の途上にみる旅の夢 谷岡亜紀 あれは滝ここは紅葉とささめゆき降るやうならむ旅の時間は 池田はるみ *ささめゆき: ひそひそ囁きながら行く。この歌では、細雪ともかけて下の降るを呼び出している。 永遠に話し続けているだろう旅の途中は旅の話を 奥田亡羊 滝