天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

CDクラブ

 毎月、自分の選んだコースのCDを配達してくれるクラブに入った。NHK教育テレビ番組の中の古典講座を中心に再編集した「古典コース」のCDを購入してパソコンで楽しんでいる。今までに、「源氏物語」「平家物語」「古事記」「徒然草」「歎異抄」「お伽草紙」などを聞いた。現在、「万葉集」を聞いている。講師・朗読は万葉学者の犬飼 孝。
おもしろくてまことにためになる解説である。犬飼 孝の著作はいくつか持っているが、音声は今までに聞いたことが無かった。朗読の調子が独特。というか、明治・大正期の歌人達(例えば北原白秋)の朗読法に近い。心配なのは、万葉時代の朗詠と似ているものかどうかということ。和歌は宮廷を中心に永い歴史を持っているので、こうした朗詠の調子はいにしえの面影を残していると信じたい。