天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

冬青(そよご)

横浜市俣野別邸庭園にて

 冬になっても青々としているモチノキ科の常緑小高木で、本州中部から九州の山地にはえる。庭にも植えられる。葉は卵状楕円形でやや光沢がある。風で葉がザワザワ音をたてそよぐところから命名された。雌雄異株で、雌株は六、七月に白色の小花をつける。十、十一月に長い柄のある球形の実が赤く熟す。樹皮から「とりもち」を採る。


  鶫(つぐみ)来てそよごの雪を散らしけり心に触るる
  ものの静けさ             島木赤彦